カーリース

後悔しないカーリースの選び方は?選ぶときのポイントを専門家が徹底解説!

最近、車はディーラーで購入するという常識も徐々に変化し、カーリースを利用する方も多くなっています。個人向けカーリース市場は毎年成長しており、それに伴い数多くのカーリースサービスが登場しています。

それぞれが特徴のあるサービスを展開しており、同じカーリースとは言っても契約内容や方式はバラバラ。一方、カーリースサービスは基本的にどのサービスも月額リース料をメインの宣伝内容として訴求しており、表面の価格だけ見ると結局どれが良いのかが分かりにくい側面も多いといえるでしょう。そこで、この記事ではカーリースサービスを比較するときのポイントを専門家が詳しく解説します。

カーリースの選び方

ここでは、カーリースを選ぶうえで重要なポイントを7つ紹介します。

① 基本的な契約方式で選ぶ

まずは、カーリースの代表的な契約方式について押さえておく必要があります。カーリースでは大きく分けて「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」という2つの契約方式があります。

契約方式によって、契約終了後の「残価の精算有無」が異なりますので、まずはどのような契約方式なのかを確認することが重要です。

② 支払総額と契約期間で選ぶ

 次に各カーリースサービスの支払い総額を比較しましょう。

各リースサービスを比較すると、表面的には「月額1万円~」といった同じような料金設定が並んでいるように見えます。しかし、よくよく見てみると月額リース料のほかに頭金が設定されていたり、ボーナス月払いが設定されていたりすることがあります。

月額リース料に加えて契約期間中に総額いくら支払う契約になっているのかを確認することが重要です。

③ 車両値引きの有無で選ぶ

自動車ディーラーで購入する場合、実際の車両本体価格に対して、いくらか値引きを適用してもらえる場合があります。値引き分は上述した総支払い額に大きく影響してくる部分です。

カーリースサービスでは、月額リース料のみが公開されており、リース料に含まれる車両代金に値引きがいくら適用されているかは公開されていません。実際に契約する際には車両代に対していくら値引きが適用されているかを担当者に確認してみると良いでしょう。

④ 車種のラインナップで選ぶ

カーリースサービスによって利用できる車種のラインナップは異なります。国産の新車の一部のみを取り扱っている場合もあれば、国産の新車はすべて取り扱っているケースや輸入車・中古車まで取扱いがあることもあります。

検討している1つのカーリースサービスに自分が乗りたい車が無くても諦めてはいけません。今はさまざまな車種を取り扱っているサービスもありますので、複数のカーリースサービスを比較してみると良いでしょう。

⑤ メンテナンスの有無で選ぶ

カーリースは、契約が終了して車両を返却する際、必ず査定を行います。その際、故障や修理箇所があった場合は精算対象になります。長期の契約になればなるほど、車は傷みやすくなるため契約期間中にメンテナンスパックを付けることが望ましいでしょう。

検討しているカーリースサービスにはメンテナンスが付いているのか、どの様なメニューが付けられるのかを事前によく把握しておくことをおすすめします。

⑥ 契約終了時の選択肢で選ぶ

カーリースは、基本的には賃貸借契約を結ぶ仕組みなのでリース会社から車を借りる形式です。

しかし、最近ではほとんどのカーリースサービスが車をリース会社に返却するだけでなく車を自分で買い取ったりもう一度同じ車をリースしたりする選択肢を取ることができます。

また、契約期間が長いサービスではそのまま車をもらえるオプションを用意しているケースも。購入する場合と条件が変わらないサービスが出てきています。

⑦ 運営元で選ぶ

カーリースは、最近さまざまな事業者が運営しています。代表的なカーリースサービスとして、自動車メーカーの関連会社が運営しているものや中古販売会社が運営しているもの、ガソリンスタンドが運営するものなどがあります。

運営会社の特徴によってどのサービスも様々な付帯サービスが付いているため、運営会社の特徴を比較してみるのも良いでしょう。

選ぶときに注意するポイント

ここからはカーリース選びに失敗しないために特に注意しておくべきポイントを解説します。

カーリースの契約方式を理解する

残価設定型のカーリースやローンでは以下の2つの契約方式が存在します。契約方式は以下のとおりです。

  • オープンエンド方式

契約満了時の残価 (下取り価格)を公開したうえで差分の精算を行う方式。車を返却する際、査定の結果が設定した残価を上回った場合は返金、残価を下回った場合は差額が請求されます。

  •  クローズドエンド方式

契約満了時の残価(下取り価格)を公開しない代わりに、査定の結果が設定した残価を上回った場合の返金や下回った場合の請求、どちらも行わない方式です。

クローズドエンド方式は、相場リスクをもとにした精算が無い分、安心して乗れる点は大きなメリットです。一方、精算を行わない分、ディーラーやリース会社も比較的リスクの少ない安全な残価を設定しがち。月々の支払いを比較するとオープンエンド方式のカーリースやローンのほうが金額が安い傾向があります。

また精算を行わない分、契約走行距離(走行距離の上限)が設けられているケースが多く、契約走行距離を超過した場合は精算が行われます。

逆にオープンエンド方式は、契約が終了した際に行う査定時点の相場に応じて返金や請求が行われます。比較的相場に近い残価を設定して月々の支払いを安く設定できるケースが多いといえるでしょう。

また契約走行距離といった制約が無いといったメリットはありますが、相場が変動するリスクが存在する点はデメリット。なお、クローズドエンド方式も、査定時に車に傷や汚れ等の減点項目があった場合は、原状回復費用として別途精算が行われる場合もあります。どちらの契約方式でも契約内容を十分に確認することが重要です。

契約が終了した際の残価の精算を考慮する

カーリースは契約終了後、①車を返却する②車を買い取る③残債分を再度分割で支払うという3つの選択肢があります。しかし、契約方式によっては残価の精算が必要です。

残価の精算が必要な場合、契約が満了した車の査定を行ったうえで、契約時点で設定していた残価と契約満了後の査定額に差が無いかを確かめます

具体的には、②車を買い取る場合や③残債を再度分割で支払う場合は影響ありませんが、 ①車を返却する場合は、残価と査定額の差分の精算が必要。

追加請求が発生する場合返金される場合
残価50万円
査定額40万円60万円
追加費用10万円0円
返金額0円10万円

残価は、一般的に契約時点のオークション相場やそれをもとにした残価データを参考に設定していますが、必ずしも契約満了後に同じ相場で取引されているとは限りません。

例えば、契約している車と競合する人気車が出てきたことで契約時点よりも契約している車の取引相場が下がってしまったり、契約している車に重大な欠陥が見つかってオークション市場での人気が下がったりした場合は、満了時点での査定額も低くなってしまいます。逆に、競合する車に同様の事態が起こり、契約している車の人気が上がった場合は査定額が上がることがあり、残価設定型のカーリースやローンにも一定のリスクが存在します。

なお、査定は残価相場をもとに下取り価格を再度計算するだけでなく、車の状態(事故歴の有無・傷や汚れ等の状態)なども加味したうえで、下取り額を決定します。必ずしも残価相場だけで精算の有無が決定されるわけではない点には注意が必要です。

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カーリースの支払い総額をカーローンと比較する

 カーリースのよくある謳い文句として「月々1万円台」など、月額の安さを強調してPRするサービスが多々あります。一見すると「月々1万円台で乗れるなんて!」と驚いてしまいそうになりますが、よく見ておくべきポイントは「総支払額」です。

例えば非常に長期のリース契約期間を前提としている場合、車両代金の分割回数が多い分、契約年数が短い場合よりも月額は安く見えます。しかし、長期に渡ってリース会社の手数料を含むリース料を支払うことになるため、契約年数が短い場合よりも結果的に多くの金額を支払っているケースもあります。

場合によっては、リース会社の手数料率が高いために自動車を購入する場合の2倍以上の金額を払っていたということも。リース会社は、与信リスクのあるお客様との契約を引き受ける対価として意図的に手数料率を高く設定しているケースもあります。しかし、お客様が車を持てることの対価として考えると、それ自体が悪というわけではありません。

月々の支払いに目を奪われて総支払額の確認を怠ってしまうと、想像以上に負担をしなければいけなくなるため注意が必要。こうした観点は自動車ローンとの比較においても同様です。

追加で支払う税金や諸費用を加味すれば、カーリースよりもカーローンのほうがお得になるケースもあるといった解説もなされます。しかし結局見るべきは「総支払額」です。月々の支払い金額を比較する場合、細かい前提を紐解いていく必要がありますが、総支払額の比較であればシンプルに検討できますよ。

走行距離の制限を確認する

カーリース契約を結ぶ際、多くの場合、走行距離に制限が設けられています。走行距離の制限を超えてしまうと超過料金が発生するため、契約前には自分のライフスタイルに合った走行距離のプランを選ぶことが重要です。

例えば、日常的に車を使用し長距離を移動する人は、走行距離の制限が比較的緩やかなプランや走行距離の制限がないプランを選ぶ必要があります。一方で、週末のみの使用や通勤での短距離移動がメインの人は、走行距離の制限が厳しくても問題ない場合があります。

このように自分の車の使用状況を正確に把握し、それに適したプランを選択することが、余計な出費を避けるためには不可欠です。

契約途中で解約できないことを考慮する

カーリース契約は、契約期間が終了するまで基本的に解約ができない、または解約する場合には高額な解約料が発生することが一般的。契約を結ぶ前に、将来的なライフスタイルの変化や経済状況の変動を考慮し、契約期間中に解約の必要性が生じないかどうかを慎重に検討することが重要です。

例えば、転職や引っ越し、家族構成の変化など、予期せぬ事態が発生した場合に、柔軟に対応できるかどうかを考えておく必要があります。また契約内容をよく理解し、万が一の解約を考えた場合の条件や費用についても確認しておくことが賢明です。

エンキロのカーリースとは

月額基本料金と、走行距離1kmあたりの距離料金でお支払いいただくカーリースがエンキロです。月額基本料金は月々定額、距離料金は月々の総走行距離に応じて変動します。走った距離に応じて距離料金をお支払いいただく形式のため、週末ドライバーの人をはじめ、走行距離が少な目な人は特にお得にお乗りいただけます。

国産・輸入車の各メーカーから、比較的残価の高い車を厳選して掲載しており全50車種以上から好きな車を選択可能。契約期間は3・5年・7年から選べるうえ、メンテナンスパックの利用や任意保険のご案内も可能です。

エンキロでは、オープンエンド方式を採用しており、設定残価の付け方に特徴があります。一般的なカーリースは月々1,000〜1,500km程度の走行を想定して残価を設定しますが、エンキロでは1か月の走行距離が0kmのだった場合を想定した残価を設定しています。

0kmの走行距離を想定して残価を設定している代わりに、1kmあたりの距離料金を設定し、走行距離に応じて月々ご請求を追加していく方式を採用。月々の固定額(月額基本料金)が安いため、走行距離が少な目の人はお得に車を利用できます

なお、設定残価は過去の残価や中古車オークション相場等の推移を踏まえて慎重に設定していますが、相場の変動により契約満了時に精算が必要になる場合がある点は、あらかじめご了承ください。

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選び方のポイントを押さえて、賢くカーリースを利用しよう!

最近は多くのカーリースサービスが登場しており、それぞれのカーリースサービスの違いが分かりにくくなっています。

カーリースを選ぶときは、さまざまなポイントがあります。なかでも残価の精算と支払い総額などのお金の支払い面でトラブルや不満を抱えてしまうケースが多くあります。 カーリースの契約方式や内容をよく把握し、後悔の無い選択ができるようにしましょう。

この記事の監修者

原 航介

カーライフプランナー
日産自動車、フォルクスワーゲン・ファイナンシャルサービス・トヨタ自動車グループ会社にて、残価型ローン商品の開発や自動車ディーラー向けカーリース商品の開発担当経験など実績多数